今回はユニ・チャームペットが製造・販売する高価なラインのフィジカライフを紹介します。

フィジカライフ(猫用)は安全なの？

結論から言うと、成分はとてもいいが、少しファーストフードっぽさを少し感じます。
理由としてはコストダウンをするために安価な原料を使用していることや、食いつきや嗜好性を上げるための原料、表面にフード表面へのオイルコーティングがあげられます。
ただ、高タンパクながらも低リン設計といった独自の特徴を持っています。
以下に特徴や原材料、成分の分析と評価を記載します。

フィジカライフの特徴とは？

同社の商品の中でもフィジカライフは高価なシリーズになり、栄養価が高いことが特徴です。
また、猫は吐き戻しが多い動物ですが、フィジカライフは独自の食物繊維を配合することで、フードが体内で素早く崩れるようになっていて、吐き戻しの軽減がなされています。
この吐き戻しの軽減対策は科学的に証明されています。

ラインナップは・・・

• 子猫用(チキン)
• 成猫(室内猫用・チキン)
• 成猫(室内猫用・まぐろ)
• シニア(室内猫シニア用・チキン)

・・・の4種類となります。

今回はこのラインナップの中から「フィジカライフ チキン)」をピックアップして、分析、解説します。

原材料を分析、安全性などを解説

以下は原材料です。

穀類（小麦粉、トウモロコシ、パン粉、小麦グルテン）、肉類（チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス）、セルロースパウダー、動物性油脂、魚介類（フィッシュエキス、煮干パウダー）、大豆タンパク、ビール酵母、ビートパルプ、オリゴ糖、ミネラル類（カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、亜鉛）、ビタミン類（A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸）、ミルクカルシウム、アミノ酸類（タウリン）、L-カルニチン、酸化防止剤（ミックストコフェロール、ハーブエキス）

穀物量が多く使用されています。
安価なキャットフードにはカサ増しや、フードを形成するためのつなぎとして利用されます。
次にチキンを主体とした肉類が使用されています。
あまり見かけない「セルロースパウダー」は、フィジカライフの特徴である吐き戻し軽減のために配合されていると思われます。
セルロースは食物繊維で、人間が食べる食品にも広く使用され、人体に影響がないことは証明されています。
適度な食物繊維は毛玉ケアにも役立ちます。

気になるのは動物性油脂が使われていることでしょうか。
これは廃棄されてしまうような品質の低い肉から抽出された脂を使っていると言われることもあります。
原材料の4番目に記載されているので、配合的にはかなり多いと思います。
この動物性油脂はフードの表面のオイルコーティングにも使われているのかと想定しますが、これがユニ・チャームペットの食いつきの良さに繋がっているのでしょう。
原材料を見る限りでは、大きな問題はないと言えます。

成分を分析、安全性などを解説

ここでは栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO（アーフコ・全米飼料検査官協会）が開示している基準値を比較しながら成分表を見ていきます。

まずは子猫用からみていきましょう。

フィジカライフ チキン(子猫用)

成分表は以下です。

AAFCOが定める子猫のタンパク質量は30%以上、フィジカライフは38%と十分に含まれています。
脂質に関しては高タンパクでありながらも低く抑えられています。
リン、マグネシウムも高タンパクでありながらもかなり低くなっており、下部尿路や腎臓への負担軽減など、猫が罹りやすい病気に配慮された商品ということがわかります。

また、リンとカルシウムのバランスの理想値は1：1.2～1.5ですがこちらも、バッチリですね。

タンパク質の量が高いながらも、脂質、リン、マグネシウムなどを低く保てる理由としては、大豆タンパクなどの植物性タンパク質とのバランス、また、穀物を主体としているところにあると推測します。
タウリンについては記載がありませんが基準値だろうと想定します。
(※タウリンの含有量の記載がないフードは多い)
タウリンは猫の必須栄養素で猫自身は体内で合成する力があまりないと言われています。
タウリンは体内における臓器や血液の循環などに関わっておりとても重要な栄養素です。
キャットフード中には0.1%含まれていることが望ましいとされています。

「フィジカライフ 室内猫用 チキン入り」は全体的にバランスの整ったキャットフードです。

フィジカライフ チキン 室内猫用(成猫)

次に成猫用を見ていきましょう。

成猫用も子猫用と同様にバランスの整ったキャットフードであることがわかりました。

口コミについて

口コミを見る限りだと、食いつきはかなりいいようです。
また、フィジカライフの特徴である吐き戻し軽減もかなり効果があるようです。
こちらは、科学的に証明されているので納得できますね。
価格が許容範囲であれば、食いつきも安心できるので、ぜひ、試してみてはいかがでしょうか？
以下、口コミについて抜粋します。

良い口コミについて

• 好き嫌いが激しい猫でしたが、このフードはしっかり食べてくれます。
• 多頭飼いですが、みんなしっかり食べてくれます。
• 以前食べていたフードは食べ戻しが多かったのですが、こちらに変えて改善しました。
• 食いつきが断然いいです。
• 今まであげていたフードをなかなか食べてくれなかったが、こちらに変えてからよく食べてくれる。
  現在は他のフードに混ぜて与えています。

悪い口コミについて

• うちの猫には相性が合わなかった

まとめ

全体的にバランスがよく、猫の罹りやすい病気に配慮されているキャットフードです。
また、食いつきにも定評があるので安心して購入できるでしょう。

そのほかのラインアップを成分を比較

フィジカライフのそのほかのラインナップをAAFCOの基準と比較したものを以下に記載します。

フィジカライフ(チキン：10歳頃～)

シニア向けのフィジカライフです。
基準値の比較は成猫となっていますが、シニアになってくると健康な関節維持に体重のコントロールが必要だったり、下部尿路結石などの病気を患うことがありますので猫の体調に合わせて慎重なフード選びが必要です。

フィジカライフ(チキン：室内猫用：ひざ・関節の健康維持用)

関節の症状は7歳くらいから出てくる子が多いです。人間に例えると44歳くらいといえます。
12歳以上はなんと70%以上もの猫が関節の問題を起こします。12歳というと人間の64歳ですから当然といえます。
本商品はひざ・関節の健康維持に配慮されたのフィジカライフです。