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パーフェクトワン(猫用)を安全性などを専門家が評価

執筆
  • 猫暮らしプロジェクトチーム

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ペットフードやペット用品の製造を行っているマルカンさんが販売すパーフェクトワンを紹介します。

パーフェクトワン(猫用)は安全なの?

結論から言うと、危険なものは使われていませんが原材料がわからないものが含まれること、安価な原材料を多く使用したキャットフードです。また、尿路ケアを謳っていますが、その成分は開示されていないなどあまりオススメできない商品です。
以下に特徴や原材料、成分の分析と評価を記載します。

パーフェクトワン(猫用)の特徴とは?

パーフェクトワンを販売しているのは大阪に本社を構える、ペットフードやペット用品の製造を行っているマルカンです。
パーフェクトワンの生産については詳しく記載がありませんが、同社は鳥取に工場を構えており、原材料の仕入れから出荷までの製造工程のリスク管理であるHACCPの手法を取り入れています。
「どこで、いつ、誰が作ったのか」といった原材料や製品に関わる情報を記録して、遡れるような、安心の生産体制を整えています。

今回紹介するパーフェクトワンのラインナップは・・・

  • チキン&まぐろ(成猫用)
  • チキン&まぐろ(室内成猫用)
  • チキン&まぐろ(室内避妊・去勢後成猫用)
  • チキン&まぐろ(室内シニア猫用)
  • チキン&まぐろ(室内シニア猫用 避妊・去勢後猫)

・・・があります。
今回は「チキン&まぐろ(室内避妊・去勢後成猫用)」をピックアップして原材料・成分表から安全性、食いつき、コスパやその他の情報を分析・解説します。

原材料を分析、安全性などを解説

チキン&まぐろ(室内避妊・去勢後成猫用)の原材料は以下の通りです。

トウモロコシ、グルテンミール、チキン、小麦粉、動物性油脂、フィッシュエキス、亜麻仁、食物繊維、酵母、レナシアプラス(ケイ素食品剤)、チキンレバーパウダー、おからパウダー、植物性油脂、まぐろ・かつお削りぶしパウダー、乳酸菌、アガリクス子実体滅菌末、クランベリー、セサミン、ミネラル類(Na、Cl、Ca、P、K、Zn、Fe、Cu、Co、Mn、I)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K3、コリン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、調味料、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブ抽出物)

原材料の1番目にとうもろこし、2番目にグルテン、4番目に小麦粉と多くの穀物類が使われていることがわかります。
キャットフードに含まれる穀物類は消化がしやすく加工されています。
また、適量であれば穀物類は食物繊維などを含むため腸内環境の改善に効果が期待できるため摂取してもいいです。ただ、パーフェクトワンはとても多くの穀物類が使用されています。
尿路ケアとパッケージに記載してあるのでもしかしたらリン値を下げるために動物性タンパク質を抑えているのかな?と思いましたが、尿路ケアに重要なリン値、カルシウム値などの成分は開示されていません。
そのため、穀物類がふんだんに使われている理由はコストダウンが主な理由と想像します。

また、動物性油脂は原材料がわからないため、不安が残る点です。
調味料も嗜好性を高めるために入れていると推測できますが、どのような調味料を入れているのかがわかりません。
以下に健康維持に効果があると考えられる原材料を解説します。

アガリクス
アガリクスはブラジル原産のキノコで、抽出されたエキスには免疫力を高める効果が期待できるとされています。
セサミン
セサミンはゴマに含まれる成分で、抗酸化作用があり、健康維持の効果が期待できます。
クランベリー
クランベリーは猫がかかりやすい病気である、下部尿路結石、尿路感染症などを防ぐ効果も期待できます。
レナシアプラス
腸内で水と反応して、長時間、水素を発生させ、悪玉活性酸素に働きかけ、自己免疫力を高める効果があるとされています。

以上から、原材料は不安が残る点もありますが、健康効果の期待できるものも多く含まれます。

成分を分析、安全性などを解説

次に成分を見ていきましょう。
ここでは栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値を比較しながら成分表を見ていきます。

成猫の基準値と比較
成分名基準値パーフェクトワン(チ・・・
カロリー基準値なし330kcal
タンパク質26%以上26%以上○ GOOD
脂質(粗脂質)9%以上10%以上○ GOOD
繊維(粗繊維)基準値なし4.5%以下
水分基準値なし10%以下
灰分基準値なし8.5%以下
炭水化物基準値なし記載なし
リン0.5%以上記載なし
カルシウム0.6%以上記載なし
ナトリウム0.2%以上記載なし
マグネシウム0.04%以上記載なし
タウリン0.1%以上記載なし

アメリカのキャットフードの指標となるAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準値は子猫が30%以上、成猫は26%以上となっていますので、成猫の場合はAAFCOの基準をクリアしているようです。
タンパク質が低いキャットフードは、リンの数値が低い傾向がありますので、猫が罹りやすい病気である下部尿路結石、尿路感染症などの防止には繋がるかもしれません。
ただ、尿路結石の原因になりやすいとされる、カルシウム、リン、マグネシウムがパッケージ、公式サイトには開示されていないため、評価できません。

そのほかの数値も基準値ではありますが、穀物系が主体ですので脂肪などは控えめです。

口コミについて

以下、口コミを紹介します。

良い口コミについて

  • 獣医師から油分の少ないものを勧められ、選びました。美味しらしく食べてくれています。
  • 食いつきが良く、美味しそうに食べてくれます。
  • 他のフードはなかなか食べてくれませんが、このフードはしっかり食べてくれます。

悪い口コミ

  • あまり食べてくれませんでした。

クチコミからの評価

口コミを見る限りだと、食いつきはいいようです。
嗜好性を上げる調味料が使われているので、納得ですね。

また、尿路の健康ケアに購入されている方もいるようです。
ただ、尿路の健康効果については、成分表が細かく開示されていないので、判断しづらく、おすすめはできません。

また、口コミの中に「油分が少ない」とありましたが、確かに油分は少ないため、肥満などには効果的かもしれません。

まとめ

尿路ケアが売りのフードのようですが、成分表が細かく開示されていないので判断ができないといった感じです。
ただ、多くの猫にとって、食いつきは良さそうですので、食いつきを重視する場合はいいフードかもしれません。

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