猫の健康を第一に考えたキャットフード、ベルギーで生産されるブラバンソンヌを紹介します。
目次
ブラバンソンヌ(猫用)は安全なの?
結論から言うと、消化器のケアも視野に入れた安全性の高いキャットフードと言えます。
以下に特徴や原材料、成分の分析と評価を記載します。
ブラバンソンヌ(猫用)の特徴とは?
ブラバンソンヌはベルギーで生産される、猫の健康を第一に考えたキャットフードです。
ヒューマングレードにこだわって作られたフードは「その製品がいつ、どこで、誰が作ったのか」といった、原材料の生産元まで辿れるトレーサビリティが構築されています。
また、国際食品規格であるIFS、イギリスの食品安全規格BRC FOOD CERTIFICATED、食品安全システム規格FSSC22000が取得された工場で生産されています。そんな、ブラバンソンヌのラインナップは・・・
- 成猫用(チキン)
- 子猫用(チキン)
- 成猫用(オーシャンフィッシュ)
- シニア猫用(エイジングケア)
- 全年齢用(消化器サポート)
・・・の5つがあります。
今回は「ブラバンソンヌ 成猫用(チキン)」をピックアップして原材料・成分表から安全性、食いつき、コスパやその他の情報を分析・解説します。
原材料を分析、安全性などを解説
ブラバンソンヌ 成猫用の原材料は以下の通りです。
チキン、玄米、レンズ豆、動物性油脂(チキン由来)、エンドウ豆、サーモンオイル、加水分解チキンタンパク質、高消化性エンドウ豆タンパク質、乾燥チコリー(フラクトオリゴ糖、イヌリン)、亜麻仁、ビタミン類(A、D3、E)、アミノ酸類(タウリン)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素、セレニウム)、セルロース、ビール酵母、乾燥ニンジン、乾燥リンゴ、酸化防止剤(αトコフェロール、ローズマリー抽出物)、乾燥ナシ、乾燥ホウレンソウ、乾燥クランベリー、グルコサミン、コンドロイチン、ユッカ抽出物
玄米が原材料の2番目に来ていますが、穀物類になりますので、ブラバンソンヌ 成猫用(チキン)はグレインフリーではありません。
ただ、最近、穀物類の使用を批判する声をよく聞きますが、キャットフードに含まれる穀物類は消化性を高められていることが多いため、あまり気にする必要はありません。
穀物類には食物繊維も含まれますので多少は取り入れたほうが腸内環境の改善にもつながります。ブラバンソンヌはローグレインでバランスのいい配合と言えるでしょう。
また、玄米には、マグネシウム、カリウム、マンガンなどのミネラル、ビタミンB1、ビタミンB6などのビタミンB群が豊富に含まれていますので、適量であれば健康維持にも役立ちます。
その他、ブラバンソンヌの特徴としては乾燥ニンジン、乾燥リンゴ、乾燥ナシ、乾燥ホウレンソウ、乾燥クランベリーなどの野菜や果物が多く含まれるところです。
特にクランベリーは猫がかかりやすい病気である、下部尿路結石、尿路感染症などを防ぐ効果も期待できます。
その他、グルコサミン、コンドロイチンが含まれますが、これらは猫の関節の健康維持に役立つとされています。
また、サーモンオイルやタウリンなどで全体的な栄養面を整えているようです。
以上から、原材料の観点からは安心して愛猫に与えられるフードということがわかります。
成分を分析、安全性などを解説
次に成分を見ていきましょう。
ここでは栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値を比較しながら成分表を見ていきます。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | ブラバンソンヌ(チキ・・・ |
カロリー | 基準値なし | 428kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 29%以上◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 18%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 3%以下 |
水分 | 基準値なし | 9%以下 |
灰分 | 基準値なし | 7.5%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 0.7%◎ EXCELLENT |
カルシウム | 0.6%以上 | 1%◎ EXCELLENT |
ナトリウム | 0.2%以上 | 0.2%◎ EXCELLENT |
マグネシウム | 0.04%以上 | 0.1%◎ EXCELLENT |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
まず、たんぱく質はAAFCOの基準値は26%以上、ブラバンソンヌは29%以上と成猫用としては十分に含まれています。
子猫の基準値には少し足りませんので、子猫用を与えた方がいいでしょう。
脂質は18%とこちらもAAFCOの基準値をクリアしています。
また、脂質が多いと感じるかもしれませんが健康な猫であれば問題ないでしょう。
下部尿路結石の原因になりやすいリン、マグネシウム、カルシウムの数値は、マグネシウムは理想値としては0.08〜0.09%ですが、ブラバンソンヌ 成猫用(チキン)は0.1%となり、問題はないでしょう。
リンとカルシウムのバランスは1:1〜1.5が理想値ですが、リンが0.7%とカルシウムが1%なので1:1.429と理想値に治っています。
また、リンが0.7%と低い、低リン設計のキャットフードとなっていますので、嬉しい点ですね。ブラバンソンヌは全ラインナップで消化器に考慮した設計をされているようです。
とてもバランスのいいキャットフードですね。
口コミについて
以下、口コミを紹介します。
良い口コミについて
- 食いつきが良く、バクバク食べてくれます。
- 多頭飼いしていますが、みんなしっかり完食してくれます。
- こちらのフードに変えてから、うんちの匂いが気にならなくなりました。
- お腹を壊しやすい子でしたが、安定しています。
悪い口コミ
- うちの愛猫には合わず。
全く口に入れてくれませんでした。 - あまり、食べてくれませんでした。
クチコミからの評価
口コミの大半が良好で、その多くは「食いつきがいい」というものでした。
ただ、食いつきに関しては、悪かったというものも少数ですが見られました。
相性がありますので、試してみるしかないと思いますが、多くの猫にとっては「美味しい」と感じるようです。
それ以外には、「お腹の調子が良くなった」「うんちが臭くなくなった」というものでした。
天然のオリゴ糖が含まれますので、それが腸内細菌のバランスを整えてくれているのかもしれません。
うんちの匂いについては、消臭成分としてユッカ抽出物が含まれますので、それのおかげかもしれません。
まとめ
全体的にバランスが良がいい商品です。
健康志向でありながら、価格を抑えたいといった場合にはおすすめ出来るキャットフードです。
また、ラインナップもステージなどで選ぶことができますので長く愛用できると思います。
その他のラインアップを成分を比較
ブラバンソンヌ(猫用)のその他のラインナップをAAFCOの基準と比較したものを以下に記載します。
ブラバンソンヌ(オーシャンフィッシュ:成猫用)
オーシャンフィッシュも成分、問題ありません。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | ブラバンソンヌ(オー・・・ |
カロリー | 基準値なし | 428kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 29%以上◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 18%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 3%以下 |
水分 | 基準値なし | 9%以下 |
灰分 | 基準値なし | 7.5%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 0.7%◎ EXCELLENT |
カルシウム | 0.6%以上 | 1%◎ EXCELLENT |
ナトリウム | 0.2%以上 | 0.2%◎ EXCELLENT |
マグネシウム | 0.04%以上 | 0.1%◎ EXCELLENT |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
ブラバンソンヌ(チキン:子猫用)
子猫用に栄養価が高く設計されています。
どの成分も適正値でしょう。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | ブラバンソンヌ(チキ・・・ |
カロリー | 基準値なし | 447kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 32%以上◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 20%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 3%以下 |
水分 | 基準値なし | 9%以下 |
灰分 | 基準値なし | 7.5%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 0.8%◎ EXCELLENT |
カルシウム | 0.6%以上 | 1.2%◎ EXCELLENT |
ナトリウム | 0.2%以上 | 0.2%◎ EXCELLENT |
マグネシウム | 0.04%以上 | 0.1%◎ EXCELLENT |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
ブラバンソンヌ(チキン:エイジングケアシニア用)
栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している「成猫用」の基準値が比較対象となっています。
一つの指標として参考にして、愛猫それぞれの猫に合わせて成分などを考慮しがからキャットフードを選びましょう。肥満気味の場合は脂質などを抑えていく、下部尿路についての不安がある場合はリン値が低いキャットフードを選ぶなどが必要になってきます。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | エルモ プロフェッシ・・・ |
カロリー | 基準値なし | 420kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 31%以上◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 16%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 2.5%以下 |
水分 | 基準値なし | 5.5%以下 |
灰分 | 基準値なし | 5%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 0.8%以上◎ EXCELLENT |
カルシウム | 0.6%以上 | 0.8%以上◎ EXCELLENT |
ナトリウム | 0.2%以上 | 記載なし |
マグネシウム | 0.04%以上 | 記載なし |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
ブラバンソンヌ(チキン:消化器ケア全年齢用)
比較基準は動物病院などでよく処方される療法食であるヒルズ ブリスクリプション ダイエット ドライ「s/d」と「c/d」になっています。
下部尿路疾患における食事の要因はカルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラル成分の過度な摂取や、尿の酸性度であるpH値に影響されます。ストルバイト結晶は酸性環境内では形成されにくいので、尿路の健康のためには、尿はやや酸性である必要があります。
以下の比較表では特にカルシウム、リン、マグネシウムの値をチェックしましょう。
また、最近では病院処方のヒルズ、ロイヤルカナンなどもAmazonなどでは購入できるようになりましたが下部尿路のトラブルは再発しやすく、一生付き合っていく場合もありますので必ず動物病院で相談しましょう。
ヒルズ ブリスクリプション「s/d」と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 「s/d」 | ブラバンソンヌ(チキ・・・ |
カロリー | 441kcal | 440kcal |
タンパク質 | 34.7% | 32%以上 |
脂質(粗脂質) | 24.8% | 14%以上 |
繊維(粗繊維) | 0.7% | 3%以下 |
水分 | 記載なし | 9%以下 |
灰分 | 記載なし | 8.5%以下 |
炭水化物 | 33.5% | 記載なし |
リン | 0.75% | 0.8% |
カルシウム | 0.94% | 1.1% |
ナトリウム | 0.34% | 0.2% |
マグネシウム | 0.066 % | 0.1% |
タウリン | 0.2% | 記載なし |
ヒルズ ブリスクリプション「c/d」と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 「c/d」 | ブラバンソンヌ(チキ・・・ |
カロリー | 409kcal | 440kcal |
タンパク質 | 35.3% | 32%以上 |
脂質(粗脂質) | 16.2% | 14%以上 |
繊維(粗繊維) | 0.7% | 3%以下 |
水分 | 記載なし | 9%以下 |
灰分 | 記載なし | 8.5%以下 |
炭水化物 | 42.2% | 記載なし |
リン | 0.72% | 0.8% |
カルシウム | 0.83% | 1.1% |
ナトリウム | 0.35% | 0.2% |
マグネシウム | 0.058 % | 0.1% |
タウリン | 0.26% | 記載なし |
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