日本ペットフード社のロングセラー国産キャットフード「プロフェッショナルバランス」をご紹介します。
目次
プロフェッショナルバランス・キャットフードは安全なの?
結論から言うと、ほかに安全性の高い腎臓ケアのフードの方がおすすめできる結果になりました。
腎臓のケアとしては嗜好性も高いため、体重増加や食欲増進、さらにたんぱく質もしっかりと制限されているので、腎臓の数値の安定にも効果が出ているようなのでそこは評価ポイントだと思います。
プロフェッショナルバランスの特徴とは?
プロフェッショナルバランスは猫の健康を考え、ペットフードのスペシャリスト達が共同開発した高機能なキャットフードです。
猫に多い疾患の下部尿路疾患・腎臓疾患への配慮で成分が調整されていたり、お口の健康維持や体の内側から自然免疫を向上させるためのLBSカルチャーや抗酸化作用のあるビタミンなどが多く配合されています。
さらに高い嗜好性の実現と、安全安心をお届けするため国産にこだわり提供しています。
ラインナップは4種類で・・・
- プロフェッショナルバランス(pHコントロール&エクストラケア:子猫用)
- プロフェッショナルバランス(pHコントロール&エクストラケア・避妊・去勢した愛猫用)
- プロフェッショナルバランス(pHコントロール&エクストラケア・11歳から)
- プロフェッショナルバランス(腎臓の健康維持)
今回はこの中から腎臓の健康維持に焦点を当てご紹介していきます。
原材料を分析、安全性などを解説
原材料は以下の通りです。
穀類(とうもろこし、コーングルテンミール)、油脂類(牛脂、フィッシュオイルパウダー:DHA・EPA源、ガンマ-リノレン酸)、肉類(畜肉乾燥粉※、チキンレバーパウダー、ささみパウダー)、セルロース、豆類(おから)、魚介類(魚粉、フィッシュエキス)、糖類(フラクトオリゴ糖)、セレン酵母、シャンピニオンエキス、グルコサミン、共棲発酵エキス(乳酸菌、納豆菌、酵母菌)、卵類(卵黄粉末:グロビゲン)、ビール酵母、ビタミン類(A、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン、トリプトファン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)※牛・豚もしくはいずれかを含む
原材料の一番目にくるのが「穀物類」となっています。
詳しくみてみるとトウモロコシ・コーングルテンミールがフードの主原料として構成されています。
肉食である猫は穀物は穀物類の消化が苦手とされていますがキャットフードに含まれる穀物類は消化がしやすいように加工されていますので問題はありません。また、食物アレルギーの観点から見た場合もトップは牛肉、次いで魚、鶏、乳製品、5番目にやっと小麦が出てきます。食物アレルギーの報告としては穀物類はとても少ないことがわかります。
本来は炭水化物はフード全体の40%に抑えた方がよく、動物性原料を主原料とした方が良いのですが、本品は腎臓ケア。
腎臓ケア用のフードはリン値を抑える必要があり、動物性原材料を多く使用するとそれが難しくなってしまいます。
穀物類がトップに来るのは仕方ないことと言えるでしょう。ただ、欲をいえば米だと尚いいと言えるでしょう。
米はほとんど、食物アレルギーとして報告がなく食物アレルギーの療法食でも使われています。
また、次に記載のある肉類ですが、畜肉乾燥粉・チキンレバーパウダー・ささみパウダーと書かれています。
プロフェッショナルバランスに使われている畜肉乾燥粉は牛、豚のいずれかを含むと書かれており明確になっておりません。この場合、アレルギー反応が出た場合の原因の特定が難しく、鶏肉・豚肉といった表記がされている方が安全性が高いといえます。食物アレルギーには配慮されていないキャットフードと言えます。
さらに、油脂類の表記を見てみると途中にDHA・EPA源と書いてありますね。
これはプロフェッショナルバランス腎臓の健康維持の特徴の一つであり含有量を多めに配合しています。
サプリメントなどでも良く用いられる健康をサポートする成分ですので、これの含有量がが高いのは評価できますね。
胃腸の健康と腸内細菌のバランスを整えるLBSカルチャー
LBSカルチャーは乳酸菌、納豆菌、酵母菌からなる機能性食品原料です。
胃腸の健康や腸内細菌のバランスを整え免疫力を高める効果が期待できます。
原材料を見る限りだとあまり良いとは言えませんが、危険なものは使用されていません。
成分を分析、安全性などを解説
次に成分を見ていきましょう。
ここでは栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値と療法食であるヒルズブリスクリプション「k/d」を比較しながら成分表を見ていきます。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | プロフェッショナルバ・・・ |
カロリー | 基準値なし | 385kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 24.0%以上△ |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 16.5%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 8.5%以下 |
水分 | 基準値なし | 10.0%以下 |
灰分 | 基準値なし | 8.0%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 0.5%◎ EXCELLENT |
カルシウム | 0.6%以上 | 0.7%◎ EXCELLENT |
ナトリウム | 0.2%以上 | 0.23%◎ EXCELLENT |
マグネシウム | 0.04%以上 | 0.070%◎ EXCELLENT |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
ヒルズ ブリスクリプション「k/d」と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 「k/d」 | プロフェッショナルバ・・・ |
カロリー | 446kcal | 385kcal |
タンパク質 | 30% | 24.0%以上 |
脂質(粗脂質) | 22.5% | 16.5%以上 |
繊維(粗繊維) | 1% | 8.5%以下 |
水分 | 記載なし | 10.0%以下 |
灰分 | 記載なし | 8.0%以下 |
炭水化物 | 41.4% | 記載なし |
リン | 0.49% | 0.5% |
カルシウム | 0.74% | 0.7% |
ナトリウム | 0.24% | 0.23% |
マグネシウム | 0.065% | 0.070% |
タウリン | 0.23% | 記載なし |
AAFCOの基準値は26%以上、プロフェッショナルバランスは24%以上となっており基準値に達していませんが、これは腎臓ケア用なので仕方ないことと言えるでしょう。ミネラルバランスを調整するにはタンパク質の量を削る必要が出てきます。
そのほかの値については問題ありません。
特に目を見張るのはミネラル値・バランスです。
ヒルズの病院用、療法食であるブリスクリプション[k/d]と比べても遜色ない値と言えるでしょう。
ヒルズ ブリスクリプション[k/d]は1kgあたり、3,000円程度ですが、プロフェッショナルバランスは2,000円程度なので低価格で療法食に近い成分値の食事を与えられるということはメリットであると言えます。
以上のことから、プロフェッショナルバランス腎臓の健康維持は腎臓にしっかり配慮したキャットフードであることがわかりました。
口コミについて
当サイトにお寄せいただいた口コミやAmazonなどのショッピングサイトの口コミを以下にまとめました。
当サイトにお寄せいただいた口コミはできる限りそのまま記載するようにしています。
良い口コミについて
- このフードに変えてから吐き戻しが減り、毛艶も良くなった気がします。
- とても美味しそうに食べてくれます。今までなかったのですが、ご飯の時間になると催促されます。
- 小粒で食べやすいようで、よく食べてくれます。小分けパックなのも湿気の心配がなくありがたいです。
- 我が家の猫は慢性腎不全ですが、このご飯わや1年食べてますが数値が悪化することなく食欲が落ちることもなくうまくいけています。
悪い口コミ
- 全然食べてくれません。匂いを嗅ぐだけで一口も口にしてくれません。
- 吐き戻しを減らすためにこちらのフードを購入しましたが、減るどころか余計に吐いてしまうので合ってないようです。
クチコミからの評価
腎臓疾患へのケア食だけあって、腎臓の数値が悪化せずに安定して元気に過ごせているという喜びの声が多く届けられています。
食いつきも良く、たくさん食べて体重キープに一役買っているようです。また、吐き戻し減少にも効果が見られるようですが、反対に合わない子もいます。
まとめ
プロフェッショナルバランス腎臓の健康維持はとても、腎臓に配慮されたキャットフードであることがわかりました。
ただ、腎臓疾患に悩む飼い主さんは、かかりつけの獣医師に相談のうえでキャットフードを選ぶようにしましょう。
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