猫暮らし

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【猫のトイレの覚え方】徹底解説!

猫のトイレのしつけは、犬と比べても簡単で、その習性と本能から、砂の上で排泄します。これを利用すればあっという間にトイレを覚えてしまいます。
ほとんどが数日で覚えてしまいます。

本記事では、その手順と、具体的な方法、注意点などを徹底解説します。

猫のトイレを覚えさせるために必要な手順

まず、前提として、ひとりで排泄できるようになる、約1ヶ月程度を目処にスタートします。以下は、大まかな手順です。

STEP.1

静かな場所にトイレを設置

STEP.2

トイレはココだよ、と確認させておく

STEP.3

トイレサインが出たらトイレに連れていく

STEP.4

成功したら、うんと褒める

上記のような流れで基本的にはスムーズに覚えてくれるはずです。
ここから下に、細かい方法についての解説と、なかなか覚えてくれないケースについて、注意点などを解説していきます。

ステップ1 : トイレの設置(猫が好む7つの条件)

トイレを設置しますが、前提として猫が好むトイレを作る必要があります。
以下は、猫が好むトイレの条件です。

少し余裕のあるトイレ
猫が余裕を持って、方向転換できるサイズで、猫の体長×1.5倍を目安に選びましょう。猫のトイレは、匂いを嗅ぎ、前足て穴を掘る、用を足して、自分のうんちを隠すために砂をかけたりします。
その際に自由に動けるサイズが必要です。
砂をたっぷり入れる深さがあるトイレ
猫が穴を掘ったり、砂を自分のうんちやおしっこにかけて隠せるくらいの充分な砂が入るトイレを用意してあげる必要があります。目安としては5cm以上の砂を入れられること、また、砂かきの際に飛び散らない程度のものを選びましょう。
出入りしやすい、段差が低いこと
猫がトイレに入る、入り口が低くなっているものなどを選びましょう。
具体的には切り込みが入ったものや、スロープ付きのものがあります。
これは、猫が出入りの際にストレスを感じさせないようにするためと、子猫の場合は足が引っかかったり、老猫の場合は関節を痛めたりしてしまうためです。
清潔で、匂いが、こもりにくいこと

猫は基本的に汚れているトイレを使いたがりません。
猫のトイレには大きく分けると、オープンタイプ、ドームタイプがありますが、ドームタイプはトイレを囲むように屋根があり、砂かけによる部屋の汚れを防げる反面。匂いがこもってしまうため、敬遠されがちです。
逆にオープンタイプは、屋根のないタイプで、砂が飛び散りやすいですが匂いや湿気がこもりにくく、猫が快適に排泄できます。

また、上下2段になっている清掃しやすいシステムトイレがおすすめです。

設置場所は静かで、目の届くところ
猫はトイレをするとき、無防備になるため、本能的に、静かなところで、落ち着ける場所を好みます。
窓側や玄関は外部からの騒音の問題、また、温度調整が難しくもあります。
おすすめはリビングの片隅です。
飼い主の目も届くので、毎日の健康チェックもしやすいです。
また、ドアや窓から離れた位置、また、食事する場所からもできる限り離すとより、快適にトイレを利用できることでしょう。
トイレの数は猫+1個を用意すること
猫は自分の縄張りの中に、複数の排泄スポットをもつ傾向があります。
また、綺麗好きなので排泄物が残っているトイレ、匂いが残っているトイレを嫌う傾向があります。
そのため、もし、トイレが一つしかなく、汚れていた場合は、粗相をすることもあります。
可能であれば、猫の頭数+1のトイレを用意しましょう。
猫砂は猫の好みに合わせること

猫砂はトイレのしつけではかなり重要な点です。
猫砂を変えただけで、粗相するようになったりするのは良くあることですが、そのくらい、猫砂は重要です。
もし、猫を譲り受けた場合は、どのような猫砂を使用していたかを聞いておくと、同じものを用意してあげればスムーズにトイレを覚えてくれます。
また、ほとんどの、猫は鉱物系のものが相性がいいです。
鉱物系の猫砂は自然にある砂に近いので違和感なく使用してくれます。
個人的に、鉱物系が合わない子はいないのではないかな?と思います。
また、消臭力・抗菌力いため、トイレを清潔に保てるのもいい点です。
鉱物系以外にも紙系、木系、おから、シリカゲルなど、複数の種類があります。
トイレの種類についは、【徹底解説】猫のトイレの種類、特徴、比較表をご覧ください。

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ステップ2:トイレはココだよ、と確認させておく

トイレの設置が完了したら、猫を連れていきましょう。
砂の上に乗せてあげたりして、ここがトイレだよと教えてあげましょう。
ステップ1の猫が好むトイレ作りができていて、れば、いつの間にか、気づいたら、トイレしていたりと、一発で成功する子も多いです。

ステップ3:トイレサインが出たらトイレに連れて行く

猫のトイレサインが出たらトイレに連れていきましょう。
これを繰り返せば大体、一週間程度でマスターできると思います。
トイレサインには3つあります。

  • 部屋の中をウロウロしながら匂いを嗅ぐ
  • ソワソワと落ち着きがない様子
  • 床を砂を掘るように引っ掻く

上記のような行動があった場合は、すぐにトイレに連れていきましょう。

また、寝起き、食後、飲食後、遊んだあとには、排泄の可能性が高くなるので、サインが分かりにくかったりする場合は、毎回連れて行って見ましょう。

ステップ4:成功したらうんと褒める

成功したら、うんと褒めてあげましょう。
褒め方のポイントとしては・・・・

  • 短い言葉で褒める
  • 囁くように穏やかな声で褒める
  • 撫でて褒める

ようにしてください。
ご褒美のおやつをあげるのも効果的です。

大きな声で褒めたり、長々と喋りかけると猫は褒められているかどうかが、わからなくなるので注意しましょう。
また、大きなリアクションもびっくりしてしまうのでNGです。

トイレに失敗してしまった時

もし、トイレに失敗してしまう場合は、トイレに問題があるかもしれません。

「トイレ、いやいやサイン」

まずは、猫がトイレを気に入ってないサインを見極めましょう。
また、トイレに成功していた場合も以下のようなサインが出た場合は、トイレに何かしらの問題がありますので、注意が必要です。

  • トイレの入り口でウロウロする
  • 猫砂を踏むのを嫌がる
  • 体全体でトイレに入らない
  • トイレのふちに足をかけてトイレする
  • 排泄が終わって、砂をかけずに出てくる
  • 前足で空中を描くような仕草をする

このような行動が見られる場合は、ステップ1のトイレの設置(猫が好む7つの条件)を確認しましょう。

猫がトイレに失敗してしまった時

トイレに失敗して粗相したからといって、絶対に怒ってはいけません。
カーペットやソファに粗相をすると大きな声を出したり、リアクションをとってしまいますが、猫はトイレしたことについて怒られたと勘違いしてしまいます。
この場合、猫はトイレを我慢したり、また、飼い主の目の届かないところで、隠れてトイレをしてしまったりするようになってしまいます。

トイレに失敗した時は、無言で後片付けをしてください。
また、粗相した場合はその場所に匂いが残っていると、また、同じ場所でトイレしてしまう可能性もあるので、しっかり匂いをとってしまいましょう。
ペット用の消臭剤を使うと匂いが取れやすいです。

ただ、カーペットなどは染み込んでしまっている場合があるので、この場合は、選択できるようであれば選択するようにしてください。

注意が必要なトイレの失敗

トイレが失敗する理由が病気に場合もあります。
以下の場合には注意が必要です。

  • トイレに向かう前に、おしっこがポタポタ落ちている
  • トイレに向かう途中で失禁してしまう

腎臓病、猫下部尿路疾患などは頻尿などの症状が多く見られます。
また、老犬の場合は認知症、オス猫の場合は発情によるマーキングの可能性もあります。

マーキングによる粗相(おしっこの失敗)

オス猫、メス猫問わず、マーキング行為は行います、
ただ、オス猫の場合は年中、交尾が可能なため、ずっと、このマーキングを行ってしまう場合があります。
このマーキングのおしっこは、かなり匂いがキツイため、対処が必要です。
対処法としては、以下のようなものがあります。

  • 去勢する
  • 粗相した場所はスプレーで徹底的に匂いをとる
  • 粗相した場所に食事を置いてみる

去勢した場合もマーキング行為がなくなるわけではありません。
そのため、その他の対処法も行うようにしましょう。
また、ストレスや環境の変化などによる、マーキングの可能性もあるので、一度、心当たりがないか、思い返して見ましょう。

まとめ

猫のトイレのしつけは意外と簡単に終わるもので、初めて迎え入れた日からすでに、トイレで排泄してくれることも多いです。
ただ、そのためには、猫が好む環境というのが必要になります。
しっかりと、準備を行ってからお迎えできるといいですね。