今回はニュージーランド産の高品質な原材料で作られたペットフード、キアオラを紹介します。
目次
キアオラ(KiaOra)(猫用)は安全なの?
結論から言うと、健康志向で安全なキャットフードといえます。
ただ、マグネシウムやリンなどのミネラルについての記載がないことが心配な点です。
とても内容のいいキャットフードではありますが腎臓や下部尿路に不安を抱えている場合は避けた方がいいかもしれません。
以下より原材料、成分についての分析を紹介します。
キアオラの特徴とは?
キアオラとは、ニュージーランド産の高品質な原材料で作られたペットフードです。
使用される牛肉、ラム肉は自然放牧で牧草を食べて育った良質なものを使用しています。
カンガルーの肉はオーストラリアで自然の草を食べて育ったものを使用しています。
また、キアオラはトレーサビリティと言われる「その製品がいつ、どこで、誰が作ったのか」、原材料の受け入れから生産、消費までの経路がわかるようになっているため、安心できるペットフードブランドです。
すべてのラインナップにおいて、肉食動物である猫に合わせて、良質な動物性タンパク質を多く含み消化がよく、皮膚・被毛・おいしさ・免疫力・便のヘルスケアなどが追求されたキャットフードです。
ラインナップには・・・
- グラスフェッドビーフ&レバー
- ラム&レバー
- カンガルー
があります。
今回はこの5つのラインナップの中から「キアオラキャットフード グラスフェッドビーフ&レバー」をピックアップして原材料・成分表から安全性、食いつき、コスパやその他の情報を分析・解説します。
原材料を分析、安全性などを解説
以下は原材料です。
ビーフ生肉、ビーフレバー生肉、ドライフィッシュ、えんどう豆、タピオカスターチ、全粒亜麻仁、鶏脂、天然フレーバー、乾燥ビーフ、ビネガー、キャノーラ油、ミネラル類(塩化カリウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、硫酸コバルト、ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(塩化コリン、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンEサプリメント、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、リボフラビンサプリメント、チアミン硝酸塩(ビタミンB1)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンAサプリメント、ビオチン、ビタミンB12サプリメント、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンK1サプリメント、ビタミンD3サプリメント)、タウリン、酸化防止剤(天然ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)
原材料のビーフは厳格な疫病管理と、トレーサビリティ(原材料〜生産〜流通が追跡)が行われているおり、高い品質を誇っています。
このビーフはグラスフェッドビーフと言われる、牧草のみを食べて育ったビーフで、赤身の多い肉質で、高タンパク・低脂質でヘルシーなビーフです。
牛肉は猫にとって、アミノ酸、ビタミンAなどの必要な栄養を摂取ができます。
また、レバーについてはビタミンB12、ビタミンEが多く含まれます。
ビタミンEには炎症を抑制してくれる効果があるため、皮膚や被毛の健康にも一役かってくれ事でしょう。
他のラインナップである、カンガルー肉とラム肉についても特徴を紹介します。
- カンガルー肉の特徴
- 高タンパク・低脂質でビタミンB群、オメガ3脂肪酸などが豊富に含まれます。
また、大きな特徴として共役リノール酸というものが他の肉類より多く含まれています。
共役リノール酸は体脂肪燃焼と筋肉量の強化に役立つとされていてサプリメントなどでも多く使用されます。 - ラム肉の特徴
- 高タンパク・低脂質でビタミンB群、必須アミノ酸、ミネラルなども豊富に含まれます。
穀物不使用
キアオラ グラスフェッドビーフ&レバーには、穀物類が使われていないため、グレインフリーとなります。
植物性原材料を極力減らした、シンプルな構成となっていてアレルギーに配慮されたキャットフードです。
そのほかの原材料について
そのほかの、気になる成分としてはミネラル類の硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガンではないでしょうか。
これらのミネラルは、さまざまな体の機能を正常に維持するために使用されています。
それらの役割を簡単に説明します。
- 硫酸亜鉛
- 細胞の複製、タンパク質の代謝、皮膚や粘膜の健康に関与しています。
- 硫酸鉄
- 血液に大切な鉄の補給を目的として配合されています。
- 硫酸銅
- 適度な量は血中の赤血球を作るために必要です。人の粉ミルクにも含まれており、安全な成分です。
- 硫酸マンガン
- 多くの酵素の活性に必要な、必須ミネラルのマンガンと硫酸を結合させたものです。
また、酸化防止剤は天然由来のものを使用していて、抗酸化作用があるとされるローズマリー、グリーンティ、スペアミントが使用されています。
原材料には、懸念のあるもの、危険性のあるものは一切使われていない猫の健康を最大限に考えたキャットフードであると考えられます。
成分を分析、安全性などを解説
次に成分を見ていきましょう。
ここでは栄養基準を策定しているアメリカの団体、AAFCO(アーフコ・全米飼料検査官協会)が開示している基準値を比較しながら成分表を見ていきます。
子猫の場合
子猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | キアオラ(グラスフェ・・・ |
カロリー | 基準値なし | 375kcal |
タンパク質 | 30%以上 | 30.0%以上○ GOOD |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 18.0%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 4.0%以下 |
水分 | 基準値なし | 9.0%以下 |
灰分 | 基準値なし | 10.0%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.8%以上 | 記載なし |
カルシウム | 1.0%以上 | 記載なし |
ナトリウム | 0.2%以上 | 記載なし |
マグネシウム | 0.08%以上 | 記載なし |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
AAFCO(全米飼料検査官協会:栄養基準や原材料、表示に関する基準を定めている団体) の基準値は子猫で30%以上、成猫26%以上になっています。キアオラ グラスフェッドビーフ&レバーはタンパク質は30%以上となっていていずれの場合も問題なく与えることができます。
脂質は9%以上が適正とされていますが、キアオラ グラスフェッドビーフ&レバーは18%以上となっているため問題ありません。ただ、肥満傾向にある場合は注意が必要でしょう。
その他の値に関しては正常値ですが、猫がかかりやすい病気である、下部尿路結石の原因になりやすいリン、マグネシウム、カルシウムの値が書かれていません。
不安がある場合は避けた方がいいかもしれません。
成猫の場合
次に成猫用を見ていきましょう。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | キアオラ(グラスフェ・・・ |
カロリー | 基準値なし | 375kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 30.0%以上◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 18.0%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 4.0%以下 |
水分 | 基準値なし | 9.0%以下 |
灰分 | 基準値なし | 10.0%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 記載なし |
カルシウム | 0.6%以上 | 記載なし |
ナトリウム | 0.2%以上 | 記載なし |
マグネシウム | 0.04%以上 | 記載なし |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
成猫用も子猫用と同様に問題はありません。
口コミについて
以下、口コミを紹介します。
良い口コミについて
- すごく気に入ってくれて、毛質が良くなりました。
- 食いつきは抜群です。うんちの調子も良くなって、匂いもきにならなくなりました。
- ずっと与えていますが飽きずに食べてくれています。
- 好き嫌いが激しい子ですが、キアオラはしっかりと完食してくれます。
悪い口コミについて
- うんちが硬くなって、便秘になってしまった。
- 食いつきはいいが、うんちが硬くなってしまい、うちの猫には合わないようです。
クチコミから見えてきたことは、食いつきは抜群ということです。
動物性の原材料が主になっているので納得です。
尚且つ、合成添加物も使用されていないため、安全性も高いです。
ただ、食いつきに関しては猫との相性もありますので、まずは少量を購入して与えてみましょう。
また、悪い口コミにはうんちが硬くなるというものがありました。
脂質や水分などは問題はないので、おそらく動物性の原材料が多く含まれるためだと思います。
もし、固すぎる場合は水分量の高いウェットフードをトッピングとして入れてみるのもいいと思います。
まとめ
キアオラは安全性に最大限の配慮をしながら、嗜好性も大切にした良質なキャットフードということがわかりました。また、アレルギーにも配慮されています。
ただ、その分、価格が高くなってきますので、相性を見るために、まずは少量パックから始めてみましょう。
そのほかのラインアップを成分を比較
キアオラのそのほかのラインナップをAAFCOの基準と比較したものを以下に記載します。
キアオラ「カンガルー:全年齢」
食物アレルギーになりにくいカンガルー肉が使用されています。
成猫の基準値と比較 | ||
---|---|---|
成分名 | 基準値 | キアオラ(カンガルー・・・ |
カロリー | 基準値なし | 382kcal |
タンパク質 | 26%以上 | 30.0%以上◎ EXCELLENT |
脂質(粗脂質) | 9%以上 | 18.0%以上◎ EXCELLENT |
繊維(粗繊維) | 基準値なし | 4.0%以下 |
水分 | 基準値なし | 9.0%以下 |
灰分 | 基準値なし | 10.0%以下 |
炭水化物 | 基準値なし | 記載なし |
リン | 0.5%以上 | 記載なし |
カルシウム | 0.6%以上 | 記載なし |
ナトリウム | 0.2%以上 | 記載なし |
マグネシウム | 0.04%以上 | 記載なし |
タウリン | 0.1%以上 | 記載なし |
キアオラ「ラム&レバー:全年齢」
食物アレルギーになりにくいラム肉が使用されています。
成猫の基準値と比較 成分名 基準値 キアオラ(ラム&レバ・・・ カロリー 基準値なし 380kcal タンパク質 26%以上 30.0%以上◎ EXCELLENT 脂質(粗脂質) 9%以上 18.0%以上◎ EXCELLENT 繊維(粗繊維) 基準値なし 4.0%以下 水分 基準値なし 9.0%以下 灰分 基準値なし 10.0%以下 炭水化物 基準値なし 記載なし リン 0.5%以上 記載なし カルシウム 0.6%以上 記載なし ナトリウム 0.2%以上 記載なし マグネシウム 0.04%以上 記載なし タウリン 0.1%以上 記載なし
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