本記事は、初めて猫を迎え入れる際に必要な準備を徹底解説します。
新しくやってくる猫だけでなく、人も快適に暮らせる環境の構築の参考にしてください。
迎え当日に必要になるアイテム「6」選
猫を迎え入れるその日から必要になりものを厳選します。
1.キャットフード
子猫の場合は、食事を頻回(4〜5回)程度に分けて与える必要があります。
成猫の場合は、2〜3回となり、お迎えした当日から必ず必要になります。
まずは総合栄養食(ドライフードが主)を選びましょう。
もし、ブリーダーやペットショップなどで与えていた、ごはんがわかる場合は、同じものを与えましょう。
猫は環境の変化に敏感なので、ごはんを切り替える時もゆっくりと新しいごはんに変えていきましょう。
今までのごはんに、ほんの少量、新しいごはんを混ぜ、様子を見る、慣れてきたら少しずつ、比率を変えていき、最終的に新しいごはんに移行するという感じがおすすめです。
定番のおすすめキャットフード
低価格・獣医師推奨のヒルズ サイエンスダイエット
ヒルズは、世界有数のペットフードメーカーの1つです。
220人以上の獣医師、栄養学博士、食品科学の専門家たちが商品の開発に携わっており、動物病院でもロイヤルカナンと並んで飼い主さんに推奨するフードです。
詳しくは「ヒルズ サイエンスダイエット キャットフードの安全性などを専門家が評価!クチコミも掲載」をご覧ください。
人気の健康志向キャットフード、ACANA(アカナ)
アカナはカナダのチャンピオンペットフーズ社が製造しており、アカナの他、オリジンなど質の高いフードを製造する会社として有名な会社です。その歴史は30年以上にわたります。
アカナが作るキャットフードの特徴は本来の食性(猫は肉食)や進化を反映した、猫にとって高い栄養と味を追求したフードであることです。
詳しくは「ACANA(アカナ) キャットフードの安全性などを専門家が評価!クチコミも掲載」をご覧ください。
2.食器(ごはん用・水飲み用)
食器は水飲み用と、ごはん用が必須です。
これもお迎えした当日に必要になります。
選び方の基準としては少し、高さのあるものです。
食器の高さが低いと、猫は首を大きく下げて、前屈みで食事を摂らないといけません。
この場合、首の関節に負担がかかるのと、食道が折り曲がってしまうため、ごはんが今で落ちずに、吐き戻してしまいます。
猫の大きさや、食べ方のクセによっても変わりますが、ベストな高さは5cm〜8cmです。
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3.トイレ容器と猫砂
トイレ容器と、その容器に入れる「猫砂」と呼ばれる、トイレ用の砂が必要になります。
これもお迎えした当日に必要になります。
猫用のトイレにはノーマルトイレとシステムトイレがあります。
ノーマルトイレ
一般的なタイプのトイレで、固まるタイプの砂を使用します。
比較的格安に購入できる反面、おしっこした後の固まった猫砂は処理しないといけません。
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システムトイレ
システムトイレは上下2段仕様になっていて、上の段に固まらない猫砂を敷き、下の段にはペットシーツを入れておきます。
上から落ちてきたおしっこを、シートが吸収し受け止めるという役割を持っています。
清掃の際は、シートを取り替えるだけなので、毎日のトイレ掃除が楽になります。
また、猫砂はおしっこの度に取り替える必要はなく、月1回程度の交換で済みます。
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4.爪研ぎ
猫を飼うときに、爪研ぎです。
これもお迎え当時にあった方がいいです。
これは猫が本能的に、縄張りを主張したり、気分転換、ストレス解消、飼い主へのアピールなどの際に行う行為です。
ソファーやカーテンで爪研ぎをされたら、ゾッとしますね。
そのため、あらかじめ爪研ぎを用意してあげましょう。
また、初めてお迎えした当時にしつけましょう。爪研ぎを覚えさせるときは、猫の手を持ち、爪研ぎに手をなぞるように手を擦り付けてみてください。
その他にも、猫は親猫の行動を見て学ぶ習性があるので飼い主自身が、爪研ぎで爪を研ぐような仕草を見せるのもいいです。
また、爪研ぎ以外のところ爪を研いでいたとしても、怒ってはいけません。怒るのは無駄です。家具などに爪研ぎをしてしまった場合は、猫の手の匂いがついて、また、そこで爪研ぎをしてしまうかもしれませんので、猫が嫌がる匂いをつけておくといいかもしれません。
猫はミントの匂いを嫌がりますので、ミント系の消臭スプレーなどをかけてみましょう。
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5.ロールクリーナー
猫と一緒に生活していると、服にたくさんの毛がついてしまいます。
その際にはロールクリーナーを使用します。
必須かと言われると、必須ではないですが、用意していないご家庭はないのではないかと思います。
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6.ペットシート
ペットシートはキャリーで移動する場合や猫のトイレをシステムトイレにしている場合は必須になります。
システムトイレの下段に敷いて、おしっこを吸収して受け止めるため、また、キャリーなどで動物病院に連れて行ったりするときに、おしっこしてしまった時のために下に敷いておきます。
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あった方がいいもの「5」選
以下は必須ではありませんが、猫を迎え入れるうえであった方がいいものです。
1.キャリー
犬と違い、外出の機会は少ないかもしれませんが、体調不良で病院についれて行ったりする際など、必要な場面もあります。
大きなバッグで代用している人を見かけることもありますが、猫を入れることを想定していませんので、怪我や逃げ出してしまったりすることもありますので、キャリーを一つ持っておくことをおすすめします。
選び方の基準としては前提として飼い主が持ち運びしやすいものであることが必要です。
尚且つ、猫は環境が変わると、粗相をしてしまうことがあるので掃除がしやすいものがいいです。
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2.消臭グッズ
猫のおしっこは、強烈なアンモニア臭を発します。
また、同じ場所で排泄する習性があるので、粗相したときには、消臭スプレーで消臭、除去をするようにしましょう。
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3.おもちゃ
猫は犬と違い、散歩などをすることはありません。
かといって室内飼いの猫にも狩猟本能があります。
猫のおもちゃはそんな、狩猟本能を満たし、ストレスを発散させる役割を持っています。
猫のおもちゃには、猫じゃらし、レーザーポインター、ぬいぐるみ、ボールなどがあります。
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4.キャットタワー
猫は犬と違って、高いところにジャンプしたり、降りたりと、上下運動をする生き物です。
猫にとって高いところに登ったりできないことは、運動不足とストレスの原因になります。
もし、タンスなどがある場合は不要かもしれませんが、キャットタワーは、爪とぎなどもできた、自分の縄張りになることもあるため、猫が落ち着くことができる場所になってくれるかもしれません。
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迎え入れてから、病院で行うこと
野良猫ではない場合は1週間〜2週間程度は猫を新しい環境に慣らせてから病院へと連れて行きましょう。
診察と健康診断を受ける
野良猫(外猫)の場合と、譲り受けた場合で診察や健康診断を受けた方がいいタイミングは変わります。
野良猫(外猫)の場合
子猫の場合は近くに母猫がいないかをまず、確認しましょう。
また、首輪がある場合は迷い猫の可能性もあるので、保護団体などに連絡をしてみましょう。もし、どちらも該当しない場合はまず、病院に連れて行きます。
動物病院で診察をしてもらい、健康診断、ノミ・ダニなどの駆除、フィラリアの有無、そのほか感染症対策などをしてくれます。特に野良猫は必ずといっていいほど、ノミに寄生されています。
譲り受けた猫の場合
まずは1週間〜2週間程度は新しい環境に慣れさせましょう。
最初は、あまり構いすぎず、少しずつ距離を縮めましょう。
慣れてきたなと思ったタイミングで、動物病院で、健康診断を受けましょう。
ワクチン接種
猫のワクチンには全ての猫に必要とされる「コアワクチン」、感染のリスクに応じて受ける「ノンコアワクチン」に分けられます。
コアワクチンとは?
コアワクチンには以下のようなものがあります。
猫汎白血球減少症/猫パルボウイルス感染症 | 感染経路は感染猫の便に接触などによるものです。 2〜4日程度で発症し、発熱のほかに、嘔吐、下痢、食欲減退などの症状が現れます。死亡率の高い感染病です。 |
猫カリシウイルス感染症 | 感染経路は感染猫同士の飛沫感染が主です。3〜4日程度で発症し、発熱や、くしゃみ、涙に目ヤニなど、風のような症状が出ます。 また、口内に潰瘍ができたりもします。 2〜3週間程度で症状は治りますが、生涯ウイルスを保有する場合もあります。 |
猫ウイルス性鼻気管炎 | 感染経路は母猫から、子猫へと生まれた時に感染するものと、感染猫からのくしゃみや分泌液などです。 2〜4日程度で発症し、発熱や、鼻水、くしゃみなどの症状が出ます。 |
ノンコアワクチンとは?
ノンコアワクチンには以下のようなものがあります。
猫白血病ウイルス感染症 | 感染経路は感染猫の唾液や鼻汁など、また、猫同士の喧嘩などにより血液を介して感染します。 2〜4週間程度で発熱や、リンパ節の腫れ、貧血などが起こります。これらの症状は一旦、治り、その後は一過性の場合と持続感染の場合があります。持続感染の場合は、免疫不全、貧血、リンパ腫などになり、3年の間に多くの場合で亡くなってしまいます。 |
猫クラミジア感染症 | 感染経路は感染猫の目ヤニ、鼻汁、分泌液などです。2〜5日程度で発症し、発熱や、くしゃみ、涙に目ヤニなど、風のような症状が出ます。 |
猫免疫不全ウイルス (FIV)感染症/猫エイズ | 感染経路は感染猫に噛まれたりすることによる、血液、唾液などの体液から感染します。4週間ごろから発熱や、リンパ節の腫れ、貧血などが現れます。 これらの症状は一旦治り、無症状(無症状キャリア期)の期間に入ります。この期間は数ヶ月〜10年と言われています。無症状キャリア期のまま一生を終える猫もいます。 ただ、発症すると、持続性全身リンパ節症期(PGL)と言われるリンパの腫れなどの症状が数ヶ月ほど、エイズ関連症候群期(ARC)と言われる、口内炎、潰瘍などの症状が1年以上、エイズ期(AIDS)と呼ばれる悪性腫瘍の発生、日和見感染などの後に数ヶ月で亡くなります。 |
ノンコアワクチンを受けるか否かについては、動物病院で獣医師に相談しながら決めましょう。
まとめ
上述した以外にも、猫が安全に生活していくうえでは、部屋を片付けたり、電源コード配線を保護したり、壁や床の保護、窓や網戸などの脱走してしまう可能性のある場所をチェックしたりとさまざまな、準備を行う必要があります。
猫の行動範囲は広く、平面だけではなく、縦の方向にも注意が必要です。
迎え入れる前に、できるだけの準備をしましょう。
また、迎え入れてからケージから出した際には、ある程度距離をとりながら、しっかり観察をして、対処をして行きましょう。