猫暮らし

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【忖度なし・おすすめキャットフード】はじめてのキャットフード選びの正しい選択

猫の人気は、近年、大きく高まり、現在では犬よりも多く飼われています。
キャットフード市場も大きく伸び、いろいろな商品が展開されています。
ネット上には多くの情報があふれ、どれを選んでいいのかわからないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、一部サイトでは広告の収益が高いものを優遇する傾向があり、本当にいいものかどうかを消費者が判断できないことも多々あります。
本記事では、忖度なしで猫を迎え入れて「はじめて」のキャットフードのオススメを紹介します。

1.ヒルズ・サイエンスダイエット

まず、最初にオススメするのは多くの獣医師も推奨するヒルズ サイエンスダイエットです。
高級な健康志向のキャットフードと比べると、穀物類などを多く使用していたりもしますので、愛猫の体質によっては、アレルギーが気になるところではありますが、猫のライフステージや健康状態によって適切なフードを選ぶことができます。
また、世界的にもシェアが高いため低価格で良質なキャットフードを提供しています。
科学に基づいた栄養成分構成は多くの獣医師から推奨されていて、アメリカでは獣医師が推奨するキャットフードのトップとなっています。
また、日本においても動物病院にかかった際に獣医師から推奨されることも多いです。
その理由を以下にまとめました。

科学的データに裏打ちされた栄養構成

多くのキャットフードメーカーは、自社製品を科学的に研究していない場合が多く、腎臓︎「ケア」、尿路「ケア」などとして販売しています。
ヒルズサイエンスダイエットは自社製品を研究し、科学的なデータ統計を取り、開示しています。
この科学に基づいたデータ、統計を獣医師は参考にできるため、製品を勧めることができます。
一部のデータは獣医療関係者向けのサイトの食事選択フローチャートでわかりやすくまとめてあります。
また、より詳しいデータはClinical Evidence Report(臨床結果レポート)で見ることができます。

長年の研究データと獣医療機関での経験

ヒルズサイエンスダイエットは1939年に盲目の青年モーリス・フランクの愛犬バディが腎不全を患っており、モーリス博士に助けを求めたところから始まります。
1948年にはじめて獣医師が処方する犬専用の疾患管理フードになりました。
それから現代に至るまで多くの獣医療機関が長年使用しています。
ヒルズサイエンスダイエットの歴史はこちらより詳しく見ることができます。

獣医師が推奨するのはお金をもらっているのでは?

これは全くありません。
どうぶつ病院で購入されたキャットフードは、多少の利益は出ますが、一つ売れたところで大した金額にはならず、診察料に比べたら、本当に微々たるものです。
また、通常のサイエンスダイエットはペットショップやネットでも購入できてしまうので毎回、動物病院で購入するわけもなく、ほぼメリットはありません。
獣医師が推奨する理由は、上の項目にも書きましたが、ヒルズサイエンスダイエットは研究結果をセミナーなどで開示しています。
その開示されたデータに裏打ちされたものだからこそ、獣医師自身が安心してオススメすることができるのです。

どれを選べばいい?

ライフステージによって必要な栄養素は異なります。
以下は健康な猫の場合に選ばれる一般的なフードです。

子猫の場合
サイエンスダイエット キトン 1.4kg1,800(2023.10.07/Amazon)

成長期となる12ヶ月までは栄養素を十分に摂る必要があります。
ヒルズ サイエンス・ダイエット キトンはタンパク質、脂質、タウリンなどを多く含み、1カップあたり449kcalと高い栄養価のフードです。
健康な子猫の場合はしっかりした栄養素が取れるこのフードを選びましょう。

成猫の場合
サイエンスダイエット アダルト 1.4kg1,998(2023.10.07/Amazon)

健康な猫であればまずは、ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルトを選びましょう。
ただ、成長期と違って、尿路に問題を抱える子や、肥満気味な子などもいるため、愛猫の体質に合わせてフードを選びましょう。

シニアの場合
サイエンスダイエット シニア 1.4kg1,958(2023.10.07/Amazon)

健康な猫であればまずは、ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上を選びましょう。
この年齢になってくると、腎臓、心臓、アレルギーなどさまざまな、不調が出てきます。
健康に不安がある場合は一度、獣医師にどのようなフードを選べばいいのかを相談しましょう。

ヒルズサイエンスダイエットの悪いところとは?

獣医師の多くが推奨するサイエンスダイエットですが、穀物類が多く使用されています。
穀物類は低価格な原材料でかさ増しや、フードを形成するための、つなぎなどに使用されます。
アレルギーになりやすい、原材料でもあるため、注意が必要です。
アレルギー症状が出た場合は、必ず獣医師に相談しましょう。

2.ロイヤルカナン

ロイヤルカナンもヒルズ サイエンスダイエットと並んで多くの獣医師が推奨するペットフードです。
ロイヤルカナンも医学的データに基づいた、検証を行い、研究結果を開示しています。
検証されていないフードを勧めることはリスクしかありません。
ロイヤルカナンを獣医師が勧める理由は実際の研究によるデータ統計で科学的な観点から、そのフードにどのようなメリットがあるかなどを理解することができるためです。

ロイヤルカナンは危険?

2020年以前のものに関しては酸化防止剤としてBHAが使用されていました。
BHAについては数十年前にラットを使った実験で使用基準値の500倍の場合で発がん性が報告されました。
酸化防止剤は天然由来のミックストコフェロール、ローズマリーエキスに変更され、BHAの取りやめを発表しています。
こちらから、ロイヤルカナンのプレスリリースをご覧ください

現在は使用されておりませんので、安心してください。
それ以外の懸念点として、ヒルズ サイエンスダイエット同様に穀物類を多く使用しています。
猫は本来肉食ですので、消化しづらい原材料で、アレルギーの原因になりやすいものでもありますので注意が必要です。
以下は、健康な猫用のベーシックなものになります。

子猫の場合
ロイヤルカナン FHN キトン 子猫用 400g1,388(2023.10.07/Amazon)
成猫の場合
ロイヤルカナン FHN インドア 成猫用 400g1,280(2023.10.07/Amazon)
シニアの場合
ロイヤルカナン FHN インドア シニア 400g1,317(2023.10.07/Amazon)

3.価格重視の「ピュリナ ワン」

ピュリナワンはネスレが販売するキャットフードで、低価格ながらも第一主原料に動物性原材料を使用、整った栄養バランスと食いつきに定評があります。
成分表は猫の健康に関わる栄養素は細かく開示されていますので、フードの選びの判断基準にできます。
商品のラインナップはライフステージや、猫の体質に合わせて、ある程度、細分化されています。
ただ、ヒルズサイエンスダイエットやロイヤルカナンとは違い、研究結果に裏付けされたものではありません。

商品にもよりますが、2kgのパッケージの場合だと1,000円 / 1kgを切る価格で購入できることもあります。
1ヶ月のキャットフードの消費量が2kgだった場合には2,000円とかなり低価格で与えることができます。
あくまで、価格を重視して、しっかり完食してくれそうなものといった場合にオススメです。

ピュリナ ワンのストアを見る

4.原材料にこだわった高価格フード「アカナ」

アカナはアメリカのペットフードメーカーが販売する健康志向フードの定番キャットフードです。
全てのラインナップにおいて、肉食である猫本来の食性に合わせた動物性原材料を主原料とし、炭水化物を減らしています。
グレインフリーではありませんが、使われる炭水化物には高GI原材料(血糖値の上昇度が高い原材料)を使用しておらず、ローグレインなフードです。
また、嗜好性を高めるために多く使用される、人工的な香料をはじめ、着色料、保存料などの添加物も使用されていません。

生産はヒューマングレードの設備認証を取得した工場で行われ、「いつどこで、誰が生産し、どこから原料を仕入れたのか」というのが辿れる、トレーサビリティ・システム が構築されています。

デメリットとしては、価格で1kgで大体3,000円程度のため、月2kg消費すると考えると6,000円程度が毎月かかってきます。続けることができるかどうか、検討されてから購入した方がいいでしょう。

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まとめ

はじめてのフード選びは、どのようなフードがいいのかというのが、なかなか分かりません。
本記事では定番商品の中でも、健康のことを考えながら、安心して与えることができるキャットフードを中心に紹介しました。
原材料や栄養バランスをを理解して、パッケージを見ながら、自分で判断できるようになると選択肢が広がってきます。
詳しいキャットフードの選び方は当サイトの【キャットフード選び徹底ガイド】ステージ、栄養素、用途などによる選び方を紹介をご覧ください。